地球上で温暖化が深刻化していて、近年では平均気温が上昇を続けているのが問題となっていますが、この原因となっているのが温室効果ガスの発生です。
化石燃料である石油や石炭を燃焼させた時には大量の二酸化炭素を排出し、それが原因となっていることは有名です。その他にも様々な環境問題がありますし、それらを全て一気に解決するということは困難です。近年では、買い物の際の買い物袋を有料化してビニール袋の消費を抑制していますが、このような地道な努力がこれからの地球を救うと言っても過言ではありません。
そして今注目されているのが、サマリーリサイクルと言われている、いわゆる熱回収という言葉です。これは、例えばゴミを焼却処分する際に、単純に燃やすだけでは勿体ないので、その熱を利用してエネルギーを回収利用することです。東日本大震災の影響を受けて、原子力発電から火力発電へのシフトを余儀なくされているのが現状であり、そこで排出する二酸化炭素の量を少しでも削減するためには、熱回収というのはとても大きな意義を持っているのです。
プラスチックは埋め立てられて経緯から不燃物と思われがちですが、実際には石油や石炭と同様の熱量を有しているのです。ただ二酸化炭素の排出量が、石油や石炭の二酸化炭素の量の2倍以上となってしまうのでそのまま燃やすことには反対意見も多くあります。しかし、熱回収をすることで、ゴミの排出量を減少させ、さらに熱回収まで出来るのであれば、プラスチックを焼却するのも大切なエネルギー源です。