サーモパイルについての説明

サーモパイルとは、赤外線センサのことです。いくつかの熱電対を直列に接続したものの温接点側を受光部として設計されています。また、受光部には金ブラックという増感処理がなされているため、赤外線が吸収しやすく、より素早く正確にセンサが働くようになっています。
冷接点側では、熱が外に逃げやすいように設計されています。サーモパイル受光部、つまりは温接点側に赤外線が入射したとき、入射した赤外線の量によって、温接点と冷接点との間に温度差が生じます。その結果、その温度差に応じた値の熱起電力が生じます。
そのため、正確な温度を知るために、冷接点側の温度を測定したあと、この温度によった補正を施さなければいけません。そこで、冷接点の温度を測るために、サーモパイル自身の温度を測っています。サーモパイルがそのような役割を果たすため、放射温度計は正確に温度を測れるのです。